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この寺は、「三田山水月院魚藍寺」と申します。魚藍寺という寺号は、御本尊として、おまつり申し上げている「魚藍観世音菩薩」のお名に因んで、名付けられたものです。
この寺は浄閑寺−現在は台東区三ノ輪に在って、近年、永井荷風の碑が建てられ、また、江戸時代から吉原の遊女の投げ込み寺として知られている寺−の跡地に建てられたので、浄閑寺と言った時代もありました。
寺の前の坂は、魚藍坂と申します。これは、当寺が、坂の中途にあるので名付けられた地名です。江戸市内の各地域の地名等の由来を書きしるした公文書である「文政町方」の中に、「魚藍坂。登り三丈三尺、幅四間。魚藍観音様の前にあるので、魚藍坂と唱えた」−と記されております。
さらに当寺のことは、「江戸砂子」、「江戸名所図絵」、「東京名所図絵」、「大東京の史蹟と名所」、「芝区史、港区史等」等に載っております。
また、江戸観音札所の第二十五番目に位置しており、多数の方々のご参詣がございます。
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